[携帯モード] [URL送信]

War Chronicle of Toskiel(紺碧の空)完
:強襲
三日後、一行はローバスルに到着していた。住民たちにはとても歓迎されたが、彼らが来た真の理由を理解している者はいないらしかった。信じられないことに、その日は花火大会だと言うのである。
「四年に一度の大事な祭りなのです……それが終わってからでも疎開は遅くないでしょう?」
「何でまたこんな時期に? まあ、一日くらいなら良いが」
町は祭りの準備で大忙しだった。何千発もの花火が用意される。誰も、ローゲン帝国が迫っている事には気付いていなかった。

「まもなく、トスキール上空です」
「よし、燃料棒あげろ! 降下する」
マグネシウムの燃料棒が引き上げられると、ガスの放出が止まり船体が下がり始めた。
「現在高度700,650,600」
「爆弾投下準備よし!」
「山脈を越えました! 隊長、いつでもいけます」
「奴らの町が見えたぞ!」
「HCL残量70%です。このあたりで引き返さないと……」
「わかった……諸君! 我らの目標はあの町の殲滅だ! 我がローゲン空軍の力を奴らに見せつけてやろうじゃないか!」


[*前へ][次へ#]

3/6ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!