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War Chronicle of Toskiel(紺碧の空)完
:真実
「どりゃぁ――!」
再び閣議室の扉は壁に叩き付けられ、何十人もの剣士隊が飛び込んできた。
「隊長殿! お助けします」
「騎士隊め、下がっていろ! お前たちがこいつに抱き込まれているのは分かっていたのだ」
パイクスタッフも縄を解かれ、戦闘に参加した。十分後には、騎士隊は全員捕まるか、殺されるかしていた。
「陛下、助けて下さい。私の妻子が地下牢で監禁されているのです」
「分かった。剣士隊、すぐに向かえ!」
「ハ!」
剣士隊と共に、パイクスタッフも閣議室を飛び出していった。
「さてさて……やはりあんたがスパイだったか」
ベーオウルフはぐるぐるに縛られて床に転がっている。
「人質をとってパイクスタッフを恐喝するとは、下道な奴め。まあ、まだ殺す事はしない。この後役に立ってもらうからな……」

神暦千九年十月一日、戦争はまだ終わっていない。


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