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War Chronicle of Toskiel(紺碧の空)完
:開幕
爆音がして、赤い炎を引いた狼煙が上がった。攻撃開始の合図である。
「前方にローゲン帝国軍! 総数、約八万です」
「この僕をなめているのか? たったそれだけで」
「それだけって、こちらの十倍ですけど……」
フェルドランスは立ち上がると、もう一本の狼煙を打ち上げるように指示した。緑色の煙筋を残しながら、空高く狼煙があがる。
「おい、パイクスタッフ! そこにいると危ないぞ」
「ケッ……貴様に忠告されるほど落ちぶれちゃいないわ!」
パイクスタッフは鞘から剣を抜くと、遥か前方に広がる帝国軍に対峙した。
「来い! いつでもかかってこい!」
「全く、これだから昇進しないんだよ」
「なんだと!」


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あきゅろす。
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