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天と地と、その狭間で(禮晶) 完
拾壱
その氏族はど田舎すぎて誰も相手にしない、率直に言ってしまえば雑魚氏族だった。
だがある時を境に、何かに取り憑かれたかの様な勢いで勢力を増して行ったのである。
気付いた時には周囲の氏族を併呑し、天下を二分する勢力の片割れとなっていた。

…理由は分からない。

ただ、神をその身に招く青年がいるという噂が昔からまことしやかに囁かれている氏族ではあった。


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あきゅろす。
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