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習作(kankisis)
「歓喜」――文藝《部》に捧げる
さあ 祝杯を!
さあ 盛大な料理を!
祝いの声を!

歌え時の許す限り
踊れ力の許す限り
太陽は大地を照らし
月は微笑み下界を見守る
大地はそれに応え 生命は自由を謳歌する

我等は何者にも束縛されない
過ぎ去った時の遺物
それのみが我等を杭に縛り付ける
だがそれは何時の日か我等の前にひれ伏すだろう
そして味方となり 我等を助けるだろう

ああ 苦難は過ぎ去った
いざ幸福を享受しようじゃないか
嵐はもう来ない
楽しく過ごそう

悲しみは忘れるな
でもそれだけじゃない
悲しみに溺れることはない

楽しめ、全ての生きる者
喜びの地に根を下ろせ
天は近い
古臭い諺は何と言った

消え失せろ 人に絶望を教える災いよ
その役は既に埋まっている
我等は刃を投げ捨て 銃を手放した
だから 悪よ立ち去れ

他人を拒むことはない
自分を拒むことはない

意志の力は勝った
生命は自由を謳歌する
全てを抱き締め
闘争は終わった

音楽が奏でられる
その時 人々は足を止め
歓喜の声を上げる
より深化された歓びは
大地を覆い尽くし
天を突き上げる

歌え時の許す限り
踊れ力の許す限り
太陽は大地を照らし
月は微笑み下界を見守る
大地はそれに応え 生命は自由を謳歌する

天は近い
さあ、祝福の声を上げよう

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あきゅろす。
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