習作（kankisis）
「歓喜」2010冬号版
さあ 祝杯を！
さあ 盛大な料理を！
祝いの声を！
歌え時の許す限り
踊れ力の許す限り
太陽は大地を照らし
月は微笑み下界を見守る
大地はそれに応え 生命は自由を謳歌する
我等は何者にも束縛されない
過ぎ去った時の遺物
それのみが我等を杭に縛り付ける
だがそれは何時の日か我等の前にひれ伏すだろう
そして味方となり 我等を助けるだろう
革命は犠牲の下 遂行され
苦難は過ぎ去った
いざ幸福を享受せよ
嵐は最早 来る事はない
大いなる怒りは消え去り
恐れおののく存在は
昇華せられた
まさしく戦は永久に消え
罪人共は連れ去られ
彼等は未来永劫
罰を受け続ける
表面は完全に剥がれ落ち
神聖なる内面が暴かれる
一つの死は過ぎ去り
新たなる死は受け入れられ
そして 実体は崇高なるものへと
姿を変える
悲しみに溺れることはない
楽しめ、全ての生きる者
喜びの地に根を下ろせ
天は近い
古臭い諺は何と言った
消え失せろ 人に絶望を教える災いよ
その役は既に埋まっている
我等は刃を投げ捨て 銃を手放した
だから 悪よ立ち去れ
さもなくば
お前達は痛い目を見る
意志の力は勝った
生命は自由を謳歌する
全てを抱き締め
闘争は終わった
音楽が奏でられる
その時 善なる人々は足を止め
歓喜の声を上げる
より深化された歓びは
大地を覆い尽くし
天を突き上げる
歌え時の許す限り
踊れ力の許す限り
太陽は大地を照らし
月は微笑み下界を見守る
大地はそれに応え 生命は自由を謳歌する
天は近い
さあ、祝福の声を上げよう
［*前へ］［次へ#］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
