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縹(禮晶)完
拾陸
雨が激しく降る、月の無い夜である。
皆が寝静まった夜半、縹は一人宝物殿に来ていた。
太白剣を自分の目で見ておきたい。
(絶対に、何かが…)
梁によじ登っていた縹は不意に腹の底から冷える様な恐怖を覚え、その場で凍りついた様に動けなくなってしまった。
(まさか、もう手遅れ)
後ろから鈍器で頭を殴られて視界がぼやけて行く。
迂闊だった、と後悔する間も無く縹は気を失った………


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あきゅろす。
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