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羽那陀(禮晶)完
壱
桓(カン)ノ国の西端には有名な暴れ川がある。
その川は古来より凶悪な水の妖魔が流れに乗って異界から人界へ来訪する入口だと伝えられていた。
妖魔が来るという兆候が現れた際には近隣の郷の者達が食物や財宝、更には生け贄を捧げて妖魔を鎮めようとしたのだが、水害は収まらなかった。
それでも郷民達は贄を捧げ続けた。
他にはなす術も無かったのだ………
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