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story
しばし休戦
――翌日・家
またも桜士の夕飯を頂きに先生達がやって来た。
「さすが、皆毎日作ってるだけあって日に日に上手くなってるわねぇ」
「ホント!美味しい」
先生達はあっという間に食べた。
「あ―あ―。まぁ、まだあるから良いけど」
光夫がテーブルの上から皿を覗き込んだ。今日は光夫と開人が夕飯支度の当番だった。
「今日は何のご用事で?」
隼は話を切り替えた。
「おぉ、実はな、先生ら五人になったから、『五教人』になったんだ」
「………」
下元の言葉に皆は黙った
「…だけ……?」
理沙は呆れたように顔を上げた。
「あぁ(えぇ)!」
「………。」
「いいだろ?五だぞ、五」
北川が手を大きく広げた。。
「五と四は全然違うのよねぇ」
松崎は北川の手に自分の手を合わせた。
「何が違うかって聞かれたら困るけど、とりあえず五は良いんだよなぁ」
下元を始め、先生達の頭の中は花が咲き乱れているようだ。
「…んなことだけで…一々来て飯食うんじゃねぇ!!!!」
裕生の言葉で皆は我に返り、全くだと怒った。
「ところで、お前らいつ次の扉を閉じに行くんだ?」
北川が怒れる裕生を抑えた。
「それが、皆忙しくて時間ないし休みが合わないんです。
皆頷いた。
「そんなの簡単だ。普通の日に行って、お前らが休んでないように学校皆の記憶を修正すればいい。それなら欠席扱いされないで済むだろ?」
小谷は満面の笑みだ。
「それが教師の言う台詞か」
光夫がボソッと言った。
「光夫、何か言ったか?」
小谷は光夫を睨んだ。
「いえ、何も。まさか『それが教師の言う台詞か』何か言ってませんよ」
「光夫コノヤロ」
小谷が光夫にプロレス技をかけるのを見て皆は笑っていた。
「次の扉解放は焦らなくて良いと思うわ。エジプトの要塞がすごく大きかったから多分あの四人は冥界でも力を持ってた方だと思うの。なら立て直す時間がかかるはずだから」
「はい」
川?の言葉に梓は頷いた。
「ふぅ。光夫、また相手してやるからな」
先生達はそれを皆に伝えると帰って行った。

「くそッ!強かったぁ」
光夫は疲れていた。
「ミッチー、体育の教師相手によくするな」
隼は笑っていた。
「じゃ、ひとまず休戦、休みをとろっか。街に来る魔物を排除するくらいはしてさ」
好樹の言葉に皆は同意した。

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あきゅろす。
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