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第2話 占い師 C
に探した。
 すると、手に固い感触がある。

「えいッ!」

 確かめもせず、私はそれを投げた。
 それは拳大ほどの石だった。
 それが誰に当たったのか、また当たったのかどうかさえ、確認せず、私は茂みの中に戻り、無我夢中で走り出した。

 ――すると、目の前に。

「ヒィヒーン!」

 嘶く馬がいた。
 なぜいるのかという考えたが頭を過ったが、今はそれを追求している隙はない。
 私は馬の手綱を取った。
 その途端、

「ブヒヒィーーンッ!」

と嘶き、馬は走り出した。
 鞍に私はまだ乗っていないにも関わらず。

「と、止まってぇえ!」

 そう叫んでも馬は止まらず――大体、乗り方も知らないのに乗ったんだから言う事を聞くはずなどない。

「ブヒィンッ!」

 その代わり、走っている馬に手綱を持って引き摺られていた私は馬の後ろ足に蹴られた。
 運良く、蹴り上げられた先は馬の胴体だったので、離さないように必死にしがみついた。

「待て、このアマァ!」

「戻ってこい!」

 後ろで男達が叫んでいた。
 馬のお陰で私は彼らから逃げる事に成功した。

「見とったぞ」

 突然、そんな声が聞こえた。


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あきゅろす。
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