第1話 パーティ名 〜戦闘〜 A
「カットダウンッ!」
孫策さんが放った上段斬りが丸っこいモンスターを押しつぶした。
“案外、使えるじゃん”
ボクは孫策さんを適当に言い含めて、町の外れにある『プポルの庭』と呼ばれるトコロにつれてきた。
なぜ、この場所が『プポルの庭』と呼ばれるのかというと、
「かわいい〜!!!」
羊でもいそうな牧草地に転がっているのは『プポル』と呼ばれる丸っこいのだった。
この『プポル』の最大の特徴は死なない点にあり、繁殖させやすく、冒険者の経験値稼ぎに最適、とボクはオリオールに言われた。
「さっそくだけど、これと戦うよ」
そう言った途端、
「え〜〜ッ! こんなかわいいのと戦うんですか?」
ボクの言葉に驚いた孫策さんを無視し、
「向こうはやる気まんまんみたいだよ」
剣を構え、向かってくる『プポル』と戦った。
「クイックスラッシュッ!」
ボクの斬撃によって、現れた『プポル』を撃破した。
けど、孫策さんがいなければ勝てなかった。
この『プポル』は大体、2ターン目になると、敵・味方とわず、催眠を掛けるため、前に一人で来た時に眠らされた。
ボク一人では2ターンで仕留められなかった。
「やりましたね!」
そう言い、初勝利に大喜びする孫策さん。
――ボクはこの時、初めて彼女を仲間と認めた。
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