プロローグ 〜出会い〜
「二人はなんだからさ。もう一人くらい入れたら?」
と言うオリオールの言葉に従い、酒場に募集広告を出した。
“――こんなんで来る人いるのかな――”
募集広告はこんなんだ。
『世界を旅します。ラースナウアまで一緒に行きませんか? REY』
連絡先もナニも書いていない。
とりあえず、酒場のマスターに言って、広告を持って訪ねてくる人がいたら、ボクのいる席に案内して、とは言ってあるが、それで来る人がいるとは思えない。
“いなかったら、いなかったらでいいや”
そう思っていると、
「あの〜、すみません」
女の声が聞こえ、ボクはそちらを振り返った。
「まだ募集してます?」
そこに募集広告を持った女――孫策さんがいた。
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