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闇への道標
赤い揺り篭 @
 ここはどこだろう。
 崩れた支柱がそこかしこに倒れ、かつては神殿だった場所は見る影もなく、朽ち果てていた。
 それは時の流れによって朽ち果てたのではない。
 人災――いや、この場合は少し意味が違うだろう。
 なぜならば、ここにある亡骸は――竜(ドラゴン)だからだ。
 竜。この世界ではその強さはピンからキリまであり、飛竜(ワイバーン)と呼ばれる翼竜は比較的、人でも扱いやすく、竜としては最下位に位置する種族の竜であるが、その最上位に分類される竜は間違いなく、最強と呼ばれる種族――それが竜である。
 その竜族の中でも古代竜(エンシェント・ドラゴン)と呼ばれる種族が、この世界に存在していた。
 古代竜は竜族の中でも最古といわれるほど、古くから存在する種族である。
 その特徴は鳥類の羽毛に似た鱗である。
 鱗、と言ってもその外見は羽毛に酷似して


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あきゅろす。
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