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Celluloid Summer
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エピローグ

街角にアンティークな喫茶店がある。
店名は『Black Cafe』
馴染み客には『BC』との略称で親しまれるこの喫茶店は、喧騒の外れにひっそりと佇んでいた。

近場には公園もあり『BC』でサンドイッチなどをテイクアウトして、のんびり過ごすのもお薦めだ。

今日も店員が優雅に会釈し一時の心休まる空間を演出する。

夏の間、盛況したアイスメニューも、ゆっくりと秋の味覚へと差し替えられていき、季節が変わろうとしているのを客達に思い出させる。


何度目かの秋に変わらない日常。

それでも確かに変わったものもある。


開店準備に向けて、店のデザインやメニューを考案している春日。

仕事の時間を減らし、劇団に通い始めた咲遊音。

時折だが、笑顔を見せるようになった那智。


凪遊音や冬月が『BC』に出入りすることが増え。

最近では鞆親が結婚資金を貯めている。


相変わらずのタクミは店員の指示出しや事務処理と忙しく。

変わらずに微笑を浮かべたマスターはカウンターで店員を揶揄かい、コーヒーを入れる。

絋羽と紅羽は交互に店に出ているし。

空近はカウンターの一角に一日中座っている。



些細な日々の喜びを。

噛み締めるように大切にしながら、そこにいる全員が『BC』にいられることを誇りに思っている。




穏やかに過ぎる日々は、不変では到底ないけれど。


変わっていく日々が確かな成長と喜びなら。



それもまた、一つの物語。



「いらっしゃいませ!」






ENDLESS







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あきゅろす。
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