あれはチャンバラじゃないらしい…[総悟/ 5000打]
「死ねェ!土方ァ!」
「コラァ!何しやがる、総悟ォ!」
今日も騒がしい2人を見ながら軽く溜め息をつく私
2人とも幼なじみなのだが…ここまで呆れるほど………幼稚だとは
刀も木刀だからチャンバラにしか見えない…
横に置いていた湯呑みに手を伸ばし、一口飲むとまた溜め息
幸せが逃げてしまう…とか思っているとミントンのラケットを持った山崎が声をかけてきた
「溜め息ばっかりついて…どうしたんですか?名前さん」
「あ、山崎…いやさ…総悟も土方さんも…幼稚だなって…ハァ」
「はは、二人とも男の子ですからね(笑)」
「そうなんだけどさ…二人とも一応幹部…「コラァ!山崎!俺の名前な近づいてんじゃねェ!」…黙れ総悟っ!」
いきなり会話に飛び込んで来た総悟…
さっきまで土方さんとチャンバラを…
「チャンバラじゃないさァー、殺し合いでィ!」
「はいはい…」
そんな楽しそうに言わないでよ…
「って…んなこと今はどうでもいいんでさァ!山崎っ!名前は俺の何だから触っちゃダメっ!」
「触られてないよ…しかもダメってちょっと可愛い…(笑)」
「わわ、すいません;名前さんが溜め息をついてたんでどうしたのかなと思って;」
「なんでィ、そういう事なら先に言いなせェ…んで?どうしたんでさァ?」
「(カチン…)それは総悟が……なんでもない…馬鹿馬鹿しい…」
「そりゃねぇやい。言ってくだせェ、名前」
「い や だ」
「あ、ちょっと待ちなせェ、名前」
呆れてその場から立ち去ろうとする名前の後を総悟はひょこひょこと着いていく
そのうち2人の声が聞こえなくなった頃、近藤さんの所に行っていた土方さんが戻ってきた
「ったく…総悟のヤロー…油断するとすぐこれだ…」
「あ、おかえりなさい、副長」
「ん、ああ…?総悟と名前は…?」
「あぁ、呆れて立ち去ろうとした名前さんに沖田さんは着いて行っちゃいました(笑)」
「俺達の幼稚ぶりに呆れた訳か…そりゃあそうだろうな…」
「(なんでわかったんだ…副長)ま、まぁそのうち戻ってきますよ」
「しばらく戻ってこなくていい…」
溜め息をつくとタバコをくわえてボーっとしていた
その後総悟と名前が戻って来てさっきと同じような状況が永遠と続くのでした…
あれはチャンバラじゃないらしい…
(ロケットパーンチ)
(うわ、総悟やめろっ!)
(…いい加減やめなよ…総悟)
(うわっ!銃は卑怯でさァ!名前!)
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