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違う朝。
 
 
 
久しぶりに朝練をした。
ランニングは毎日してたけど、素振りはしてなかった。
 
竹刀の感覚は懐かしく感じると思ってたけど、実際竹刀を手に取ると剣道から放れたのはつい最近のように感じられた。
 
 
 
「これ、男子用の竹刀じゃん」
 
 
 
昨日帰ると部屋の前に竹刀が立て掛けてあった。大方、あの熱血部長の仕業だろう。ランニングを終え、久しぶりに素振りをすると竹刀に振り回される感じがして悔しくなり、がむしゃらに素振りをしてみた。
 
 
 
「日向?」
 
 
「うおう!龍ちゃんか、びっくりしたあ!なんでいるの」
 
 
「ああ、いつも飴をもらいに弓道場にくる時間になっても来ないから心配して見に来た」
 
 
「それはそれは悪かったね!で、飴は?」
 
 
「ある。まったく心配して損したな。ところでなんでお前が竹刀で素振りなんかしてるんだ?神話科は体育で剣道あるのか?」
 
 
「いや、そういうわけじゃ…」
 
 
「…入るのか?剣道に」
 
 
「んー、ないしょ」
 
 
「飴かえせ」
 
 
「むーりー、もうあたしの口のでーす」
 
 
「まったく。まあ、無理はするなよ。生活習慣の変わり目が1番怪我や病気になるからな。」
 
 
「ふふー」
 
 
「なんだ?」
 
 
「龍ちゃん優しい、イケメン」
 
 
「なっ!!!!馬鹿、当然たることを言っただけだ!!!」
 
 
「真っ赤ー!かっわいー!!」
 
 
「うるさい!!」
 
 
 
違う
(どうりで昨日白菊がそわそわしてたわけだ)(あ、同じ星座科だっけ)(む、そうだが)(じゃあやっちんに言っといて、学園に胴着美女がもうひとりふえたよーって)(む?それはだれのことだ?)(え、見えない?目の前の美女が)(見えん)
 
 

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あきゅろす。
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