上の空。
「………」
「………」
「……あ」
「…お前なー、飯食ってるときにぼけっとすんなよな」
「むぐ…」
「あーあー、またこぼしてる」
剣道部のことで頭がいっぱいでうまく頭も体も動かず、ボロボロとお昼ご飯をこぼし隆文に注意された。
「……ぐふっ!ごほっごほっ」
「あ!馬鹿!!」
バシャッ
むせてコップをとろうとしたらこぼしてしまった。運悪く水を被ってしまった。
「ほんと馬鹿。ちっとは目え覚めたか?」
「……冷たい」
「ったく、しょーがねーな」
「日向先輩に犬飼先輩?お二人で仲良くお昼ご飯ですか?って日向先輩びしょ濡れじゃないですか!!」
「おお、木ノ瀬え!ちょうどいいとこにきた!頼む、床拭いといてくれ」
「え、あ、いいですけど…、どうかしたんですか?」
「ん?気にすんな!んじゃよろしくー」
上の空。
(犬飼先輩ずるいな、いいとこ取りなんて)
[*Back][Next#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!