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ようこそ。



―季節は夏―







夏休み真っ只中の学園はガランとしていた。ところで部活動の生徒の声が聞こえる。ついでにセミの声も。



「……―っ!あっつーっっ!!!」



叫ばずにはいられないくらい日差しが照り付けている。


サウナ入ってるみたいな暑さの中、前まで剣道やってたんだけどね。



今日からあたしは星月学園に転校する。

理由は…まぁ後で。



今日からって言っても、夏休みだから夏休み開けないと授業ないし、荷物の整理もはやくに終わったから昔、小さい頃お世話になったひとに会いにきた。



しばらく歩くと玄関から美しい女性が出てきて、あたしを見つけるなり大きく手をふってきた。


「あら?光!!」


「あっ琥春ちゃんっ」


「久しぶりねぇ!身長は相変わらず小さいわね〜っ!ふふふっ」


「ななっ!これでも伸びたんだもんっ」



いつもは気にしてる身長のことだが琥春ちゃんに会えただけでうれしくなり、満面の笑みというやつがでた。


そんなあたしをみて琥春ちゃんは安心した顔であたしを抱き寄せた。



「…光。…星月学園にようこそっ!大変だったでしょう今まで」


「………うん。ありがとう。てゆうか、いいの?学費払えないのに…」


「いいのよっあなたのお父さんには以前いーっぱいお世話になったんだからこれくらい当然だわっ♪」


「ありがとうっ…」



この学園の理事長を務める琥春ちゃん。
わけありのあたしを特別に受け入れてくれた。
ほんとありがとう




「いつでも頼りなさい!このお姉様にっ」


「はははっうんっ」


「男ばっかりだけど琥太郎もいるし、わたしも呼ばれればいつでもかけつけるわ!あ、あとひとり女の子もいるわよ!」


「ほんとにっ!と、友達になれるかなぁっ!?」


「光なら大丈夫。すぐにいっぱい友達ができるわよ!……ただ、無理だけはしちゃだめよ?無理だけはダメ。」


「……うん」



そういって琥春ちゃんは優しく頭をなでてくれた。
保健室の場所を教えてもらうと琥春ちゃんは仕事に戻ると言って、車に乗っていってしまった。



またひとりになり、相変わらず暑い保健室への道のりを歩きはじめる。





うこそ。
(………無理か。無理ってなんだろ??ま、いっか!琥太にぃ元気かな〜っ)




※ちょっと出だし暗めでしたが、これからは主人公の楽しい学園生活パロをかなきたいと思ってます(*´`*)よろしくお願いしますっ




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