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学園の王子様!(なんだか、おかしい!)
番外.王子様の凶星について!
この学園の王子様たる王路様にも手に負えない、曲者がこの学園には存在する。

「王路様王路様王路様ぁぁぁッ――ン!今日はレインボーローズアリスの花束です!お納め下さい!」

その曲者はそう、今目の前で、花びら一枚一枚が違う色をしている特殊な薔薇の花束を俺につきつけるコイツ、石田三成である。

コイツとの始まりは確か、コイツが信仰していた人物に、とある夜道で共闘して認められてしまったことだ。
それ以来コイツは俺を様付けで呼ぶ。

だがまだその信仰の対象であった人物が在学中は問題行動は無かった。
廊下ですれ違えば挨拶を交わし、三成が困っているようであれば助ける。それだけの関係だった。

「ああ、うん、いつもありがとう、三成。花束のままじゃ薔薇が可哀相だから教室に飾ってあげよう」
「はい!お供します!」

それがこんな舎弟みたいになってしまったのは、一重に信仰の対象が居なくなったからだ。
彼が信仰していた人物はあっさり海外留学してしまったのだ。
しかも中々連絡も取れないらしい。

そうなった三成は信仰する対象に代理を見つけた。
それが俺である。
すぐ近くに刑部とか呼んでる奴が居るだろうと思ったが、「あれは友人だ!唯一無二の親友だ!」と妙な自慢を聞かされるはめになってしまった。

舎弟のような三成。
一見すると、チヤホヤされたい俺には適材のようだが、まるで駄目だった。
排他的過ぎるのである。


「きぃさぁまぁああッ!王路様にご挨拶をしなかっただろう!今ここで窒息して苦しみながら死ね!」

「そこの女!今、王路様に色目を使ったな!そこを動くな、直ちに私が縊り殺してやる!」


ヤンデレって言うのだろうか?
ヤンギレって言うのだろうか?
病み電波って言うのだろうか?
災害系愛って言うのだろうか?


まあ、なんでもいいが、この三成を御するのが、この王子様たる王路の今一番のなんかんである。

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あきゅろす。
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