[通常モード] [URL送信]

HAVING PETS(男攻主)
COLLAR
元就の粥と二人分の遅い朝飯を作りながら窓を見る。
入道雲が出てはいるが晴れていて、開けた窓から熱気が入ってくる。
洗濯には充分だろう。
昨日はそのまま使わせたが、彼らのベッドに使う布団を干しておきたい。

「お早うさん、葵さん」

何とも呑気な声がした。慶次だ。

「おう、よく眠れたか?」
「ああ、あんたのお陰でね」
「そりゃあ良かった」

と、そこで丁度料理が終わる。

「慶次、その飯食っとけ」
「お、悪いねぇ」

いそいそと食卓へ向かう慶次だったが、途中俺の持つ粥に気づいて動きを止める。

「葵さん、それは?」
「元就の分」
「あいつ、風邪引いたのか?」

ちら、と見ると慶次は心配している様子ではない。
むしろいいザマだとか思ってそうだ。
元就が嫌いらしい。

「元就はヤリ過ぎて熱が出た。無理させ過ぎたみたいだな」
「……はああ!!?」
「冗談だ」

見事にオーバーリアクションだった。
芸人並だ。

「おっと忘れるとこだった」

俺はあるものを棚から取って慶次に渡す。

「それ、首に着けろ」
「……葵さん?これって……」
「首輪。俺に飼われろって言っただろ?」

固まる慶次に、ニヤリと笑ってやる。

「なあ!!?」

やはりこいつは芸人向きだ。

[*前へ][次へ#]

7/17ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!