夢と見せ掛けた何か(男主人公)
であい
朝、目を開けると、男が四人いた。
あれ?きのうはいなかったと思うんだけどな。
でも、オレのアタマは信じられないから、ホントは、きのうからいたのかもしれない。
その四人はなんだか重そうなカッコをしてねていた。……たぶん知らない人だ。ねーさんの友だちかな。
おこした方がいいかな。
「……おーい」
ひかえめに声をかけると四人とも、びくん、てなった。ちょっとおもしろい。
低い声でうなるみたいにしながら四人が顔を上げた。
そして、オレと目があう。
「ああーっ!」
ダレがうごくよりも早く、オレは声を上げた。
四人のうちの赤いのと青いのに見おぼえがあったからだ。
さいきん、ねーさんがハマってるゲームに出てくるやつらだ。
たしか、ゲームの名前は……。
「江戸……いやもっと昔なカンジの……明治?あれ、明治のが後か。んーもっと強そうな……じょうもん?じょーもんガララ?」
なんかチガう。
「アンタ何言ってんの?っていうかここ、どこ」
めいさい服に声をかけられて、気がつくと四人とも武器を持っていた。あれ、オレ、やばい?
「や、すんません、ここ、オレの部屋っス!なんかすんません、オレも状況わかってなくてっていうか」
えっ、なんでにらまれてんの、オレっ、えっ、ちょっ、ね、
「……ね、ねえさぁん、へるぷみいいいっ!!」
オレが大声を出してすぐきりかかってきた彼らを、部屋のドアごとけりたおしたお姉様はちょうカッコよかったです。
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