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キャパシティオーバー(男体化攻め寄り主人公夢)
おきゃくさまをでむかえにいったらしゅらばだった
お客さまは三人。
迎えに行こうとしたら、左近君も着いてきた。

「三成様〜……ってなにしてんの!? 三成様……」
「緋呂に抱かれている」
「!? ちょ、その言い方はまずいっしょ!」
「何故だ?」
「ピュアっすね……もういいっすよ。三成様らしいって言えばらしいし」

ぶちぶち言っている左近君は無視して先へと進む。


そして、森の奥に行くと二人の男が対峙しているところだった。
片方は浅井長政で、お市さんを背の後ろに隠している。

それにしても……浅井長政、生きてたんだ。
死ぬ話多いからもう駄目だと思ってた。

「私が貴方に勝ってお市さまに認めてもらう……!」
「悪め!貴様なぞに私の妻は奪わせん!」


「……」

修羅場だ。修羅場に出くわしてしまった。

取り敢えず僕は長市が好きなので、躊躇なくもう一人の男の方へ駆ける。

そして。


「たぁ!」


押し潰した。
僕の体重に加え、三成君サンデー君小太郎君又兵衛君の体重で。

「ぐあっ!?」
「な、なにやつ!?」
「僕は緋呂。浅井長政とお市さんのカップルを応援するものです」

ごろりと誰かさんの上で転がって長政君に言葉を返す。
すると、長政君は頬を赤らめた。

「か、かっぷる……さては貴様、ザビー教の信者か!」
「そうだね」
「まったくザビー教のやつらは……慎みが足りん!」
「でも君もお市さんを愛しているんだろう?」
「う……うむ」

小さく、だがはっきりと頷いた長政君に、お市さんが驚いたように彼の顔を見る。

「ほんとう、長政さま?……市、嬉しい」
「お、夫として当然のことだ!」
「さっきの、『私の妻は奪わせん!』って言ってくれたのもすごく、嬉しかったよ」
「う、うむ……」

ラブラブだ。いいなぁ。

「あちゃー、柴田の旦那、これは邪魔できないんでない? 浅井の奥さんめちゃめちゃ嬉しそうじゃない」
「……そんな、そんなはずが」
「あれが見えないの、アンタ。ひょっとして、目が悪い?」
「……」

追い打ちをかけた佐助君に、柴田さんとやらは黙りこんだ。

「フラレたのなら仕方ないよ、いっぱい酒飲んで忘れよう?」
「……そうっすよ、飲んで忘れるに限るっしょ!俺も付き合うぜ!」

左近君が乗ってくれたおかげで、柴田さんはこちらを見る。
それを受けて僕は柴田さんの上から立ち上がる。

「……」
「ね、僕の屋敷に行こう?お酒もいっぱいあるよ」
「……行かせて、もらう……」

ゆらりと立ち上がった柴田さんの手を引いた。


ちなみに、こっちのことなんてすっかり忘れて、ラブラブ夫婦は仲良く帰って行った。



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あきゅろす。
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