キャパシティオーバー(男体化攻め寄り主人公夢) くっつきむしがふえました くっつきむしが一匹増えた。 合計で四匹である。 まず左足に小太郎君。 右足にサンデー君。 腹に三成君。 頭に又兵衛君。←new! ……さすがの僕も動き辛いデス。 「僕は一体何を目指しているんだろう、ねぇ、佐助君」 「俺様もびっくりした!なんか俺様がいない間に増えてない?」 「うん、増えた。又兵衛君。……まあ可愛いから別にいいんだけどね」 名前を呼んだら頬を擦り付けてきた又兵衛君の足を撫でる。 可愛いは正義とはよく言ったものだ。 「緋呂ー?こいつなんですかぁ?オレ様とビミョーにキャラ被ってない?ねぇ?」 「かっちーん。緋呂さんこいつ何?」 ばちばちと火花を散らして佐助君と又兵衛君が睨み合う。 サンデー君や三成君は知らん顔、小太郎君は僕の靴紐をちょうちょ結びにするのに忙しくしている。 「……僕、用事を思い出したよ」 「嘘だ!」 「嘘じゃない嘘じゃない、お客様が来たみたいなんだ」 本当に屋敷の西にお客様が来ていた。 助かった! 「じゃあ、出迎えに行こうか、又兵衛君、サンデー君、小太郎君」 「俺様は!?」 佐助君が悲痛な声をあげたので、その手を取って握る。 「佐助君も。君が来たいならいつでも僕の側に来ていいんだよ」 「……!!」 さて、お客様をお出迎えに行くか。 [*前へ][次へ#] [戻る] |