キャパシティオーバー(男体化攻め寄り主人公夢)
またべえもとうにゅうしてみる
ザビー菜園がまた妊娠した。
いや、まぁ、ゴーグルで人がいるのは分かっているんだが、目で見るともっこり土が膨らんでくるのって不気味なんだよね、これが。
さて、掘り返すか。
さくさくと暫く掘ると、ずぼっと手が飛び出した。
その手を掴んで引っ張り出す。
「うおあ!?」
「お、出たね」
月代(さかやき)の男の人が引っ張り出された。
パタパタと土を払ってあげるとその人は目を開く。
「大丈夫かい?何処か怪我とかはしていないかい?」
「いや、大丈夫です」
「そう」
服についた土も払ってあげると「ありがとう……ございます」と礼を言ってくれた。
バサラには珍しく普通の人みたいだ。
「僕は緋呂。君は?」
「……後藤、又兵衛、です……」
後藤又兵衛か。
なら官兵衛君に会いに来たのかな。
「官兵衛君なら屋敷にいるよ」
「!?……オレ様のこと……知ってるんですかぁ?」
「うん、有名だからね」
「!!!」
ぱああっと又兵衛君が笑顔になる。
「そっかぁ、そっかぁ!緋呂ってイイ奴だぁ」
「?そうかい?」
「うん。ねぇ、オレ様アンタのこと気に入ったぁ」
左近君にはあんまりよく思われなかったけど、又兵衛君の好感度は上々のようだ。
ヨカッタヨカッタ。
「うん、決めたぁ!オレ様アンタに着いていく!いいでしょぉ、ねえ?」
「僕は武将じゃないよ?」
「ならオレ様も武士やめる!それでいいんでしょぉ?ねぇったら、ねぇ?」
「まあ、いいけど……官兵衛君はもういいのかい?」
「……オレ様のこと置いてくようなヤツのこともう知らなぁい」
不憫な官兵衛君。
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