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★他CP&拍手文★
10.5/5ルヒ誕【a lingering scent】 ロー×ル

白髭屋ん所の火拳のエースが消えてから幾日が経ったんだろうか…
孔雀の統括するこの島で麦わら屋の傷を癒す為に俺は一緒に身を潜めている

麦わら屋と火拳…血は繋がってねぇなんて誰かが云ってたっけ…
だからか?


お前の懐から火拳と同じ匂いがしていた




麦わら屋…お前の体に馴んだ兄とは…その域を越えちまってる男の存在じゃないのか?

俺はずっと…お前を追い続けてたんだぜ?
初めてその存在を知って胸がざわついたんだ
来る日も来る日も対面する日を待ち望んで駆け抜けて来た

まるで…恋い焦がれる様に…











『ウアァ!!ハァハァ……ど…ハァ…ここは?』
『起きたか?…此処は女人島だ麦わら屋』
『お前っ?!何で?』
『お前の傷の手当の為だ…それと…火け』
『エース?!…エース?!エース!フッウウ!』
『…?』
『ハァ…嫌な夢見たんだよ!ハァハァ…エースが?!兄ちゃんが居なくなっちまう嫌な?!オイお前!兄ちゃんどこにやったんだ?!』
『麦…わら屋…?!』
『クソッ!何で兄ちゃん隠してんだよ?!あっ…兄ちゃん隠れて脅かすつもりか?!なぁ兄ちゃん?!ハァハァ…出て来いってば?なぁ!…なぁ!なぁ!なぁ!早く出て来いって言ってんだろ!!兄ちゃん!!』

まるで…宝物を無くして駄々をこねる子供の様に

『麦わら屋…火拳はもう…』
『エースが何だ?!俺は聴かねぇぞ!俺は知らねぇ!』
『アイツは死』
『ふざけんじゃねぇ!!止めろ!止めろ!止めろー?!』







まるで…半身の欠片が崩れ落ち砕け散った様に
麦わら屋はまた耐えきれず泣き叫んでそのまま気を失いそうになった

そこに俺は有無を云わさず濡れる頬目掛け平手を打ち抜いていた

『!?ハァハァ…何…すんだ?!』
『勝手に…足掻いてりゃあ良い…現実逃避したところで荒れ狂う今は確実に渦に向かってどんどん進んでんだ』
『……』
『だがな麦わら屋…そんだけ首に巨額の掛かってるテメェが…どの面下げて土壇場で臆してやがる!?情けねぇにも程があるぞ!』
『何でおめーにんな事云われなきゃイケねぇんだ!?何も知らねぇくせに勝手な事言ってんじゃねぇ!』
『お前の事位知ってる!……ずっと……』


ずっと…ずっと…人目見てぇと…手配書でしか知らない俺と同世代の奴が起こした幾度の語られぬ事件も…

『とにかくエースん所戻らねぇと?!』『オイ?!だからアイツは?!』
『うるせぇ!お前には関係ねぇ!』

ルフィはギッと膝に力を入れ立ち上がろうとするも眩む肩の脱力感から逃れられずベットに倒れ込む

『いい加減にしやがれ麦わら屋!』
『うるせぇ!!兄ちゃ?!…ん…』

押さえ付けみぞおちに確実に入った拳が少し痛んだ…

悪いな麦わら屋…
今はまだ眠っとけ…
こんな所で止まってる時じゃねぇだろ?不測の事態を乗り越えられない程お前は腑抜けな奴じゃ無い筈だ…

お前は俺のライバルだ
それにお前は…













まだ…内に秘めとくのが無難か麦わら屋?

そしてローは痛々しく眠るルフィの唇に人知れずもう一度だけ魂を込めたキスを落とし、迫り来る荒波に備え今だけは…と雲ひとつ無い真っ青な空を眺めた


―終わり―
―【あとがきと云う名の反省】―

ルヒ誕万歳(^0^)今年も永遠の……ってルヒ誕なのにメインローだよ(爆)?!
( ̄□ ̄;)!!
しかもルフィ…兄ちゃん…嫌〜じゃ〜小ボケ〜o(T□T)o!兄ちゃ〜ん!(ノ△T)(思い出して軽く泣いたらしい)

でも初めて書いたロー×ルは楽しかったっすよん(*^o^*)いつかは書きたい!って思ってたからねぇ♪
あっ!ついでにあちきの推薦CPは、ロー×ル×ローです(笑)雑食(笑)(^^;

後報告ですが、もぅ一個ルヒ誕…ゾロルで制作中(笑)(^ε^)近日公開です♪(誰も待って無いって?(笑)

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