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副シャン
バスロマン《表編》

『はあああ…』

やべえ…めちゃくちゃ身体ダルいよ俺?

何時もと変わらぬ様に寝る前のひとっ風呂をしにバスルームで熱いシャワーを浴びながら、軋む体の痛みに眉間にシワが寄る

無造作に石鹸を鷲掴みにし泡を立て体に染み込ませれば、今日の疲れも何のその………

…………とは…何故にいかない?

『…あれ?』

ウッディフレッシュの泡の香りがやけにキツく感じて目眩がする

『…あれれ?』

マズいなぁ……駄目だ体中ギシギシ痛てぇじゃん…っあ……?…


“ガタンッ!!”













………ォイ…


………ォ…イ…


……シャ……ス?!…


…シャン…クス…?!


『オイ…シャンクス?!』

気が付くとそこにはベンが居る

虚ろな頭で周りを見渡せば俺はいつの間にか部屋のベッドの上に真っ裸で居た

『…あれ?副ちゃん?俺何で此処に?今まで風呂に居た筈…』
『…ハア……あんた…風呂場でぶっ倒れたんだよ』
『あちゃー……んっ…悪かったなぁ副ちゃん…頑丈が取り柄の俺がまさか…』
『……あんた最近立ち眩み酷かったろ?…顔色も悪いし…まぁ他の奴らにゃ気付かれては無いと思うがな』
『…ベン…』
『さっき船医に風邪薬と強壮剤貰って来たからとりあえず飲んで少し休んでろ…アイツ等に弱ったとこ見せたくねぇんだろ?』
『?!…副…ちゃん…』

ああ…何だってこいつは俺の自分でさえ気付かない事に気付いてくれちゃうかねぇ(笑)

『はは』

軽く歓喜の笑みを浮かべながらその逞しい胸元に勢いよく飛び付き、鎖骨や首筋の筋肉質なラインを甘噛みしながらキスを繰り返す

何時もは微動だにしないその面持ちも、俺の前だけではくすぐったそうな柔らかい表情をも時折垣間見せる

…これは…俺だけの特権だろう(笑)

そうクスクス吐息を零しながらベンの耳たぶを甘噛みしてみると、片に添えられていた左手が顎を捉えクイっと横を向かせられる

その途端こちらが声を発するよりも早くポイッと舌の上に異物を感じると、同時にひんやりと濡れた熱が甘い水と一緒に唇を塞いだ

『んっ……ゴクッ…ハアッ…苦ぇ…』
『悪戯ばかりして全然飲む気配が無かったもんでな…お頭のあんたに倒れられちゃ船員が路頭に迷う…こんなあんたでもアイツ等は心配するだろう』
『ひっど?!こんなってお前?…ん〜…じゃあこんな俺が倒れて困ったり心配したりしてくれんのはアイツ等だけって事?…副ちゃん…お前はしてくんないの?』

唇に残る水の滴りをわざと舌なめずりし自分の親指で離れた口元を拭うベンの行動を首を傾げて覗いてみせる

そんな俺の態度に口角を微かに持ち上げフっと笑みを漏らすと、腰を抱き寄せられさっきのソレとは違う欲情を存分に含んだキスが唇を奪った

『んっ……ハアッ…ふぅ…副ちゃ……風邪…移るんじゃね?(笑)』
『…あんたって人は…自分から誘って来たんだろうが』
『俺がそそのかしたって事?本当酷いなぁ副ちゃんってば』
『…まああんたの風邪位俺が貰ってやるから早く直せ』
『わぉ?身代わりになってくれちゃう位俺ってば愛されちゃってんの?』
ほとほと呆れ顔を見せるも、たしなめるようにもう一度深く今度は軽口を叩く隙も無い程熱を帯びたキスをが繰り返されてゆく

『…んっ…ハアッ…』

本当に体中の風邪やら熱やらを吸い取ってくれてるようで何だか何時も以上に愛しくなり、腰を抱く腕に軽く触れていただけの自分の腕を思いっきりベンの首に絡みつかせ…

『…んっ…あっ…そういやまだシャワー途中だったんだよ?…だから副ちゃんが一緒に入って…俺を綺麗に洗って?(笑)』

そう言って繰り返す唇に問い掛けると、また軽くため息をこぼしつつも「了解お頭」と囁き、唇を絡ませたまま俺を抱き上げてくれたのだった


―終わり―


―あとがきと云う名の予告―

はい出来ました(笑)相変わらずの馬鹿っぷ…いやもといイチャイチャっぷり(笑)
えぇ、とりあえず此処から先のあれやこれやなお話しは、裏ページじゃないと載せられね〜って事でそっちでハチャメチャに喘がせておきます(^。^;)
ってかかなり久々に副シャン書いたよ(笑)ダメダメじゃん(゜∀゜;)

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あきゅろす。
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