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ゾロル


ゾロは肉の護り神がキテレツな顔付きで見つめる先に在る自分の腹巻き辺りを見ると腹巻きの裾からほつれた毛糸がヒュルヒュル延びているのを目の当たりにし奇怪な声を上げた

『んなっ?!ちょっ?ま?待てテメェー?!糸?!何でッ抜けてってんだ?!』
『…な?これで俺様が頭ん中迄黄色君な変態スペクタル星人の君よりまともな事を云ってるって解っ…』
『黙れ!キテレツプリンスめ!!』
『かぁ〜?自分の今の状況分かってねぇのかぁ?このLovelyプリンス様がその馬鹿みたいに抜けっ走る……そう!テメェーのデコっぱちの様に抜けて行く毛糸がだ…?!痛っ?!』
声高々と訳の解らない羅列を吐くコックの顎をゾロの傍らに有った鬼撤の峯が命中したのだ

『…あっちは確か…』
『痛ちちっ…ハア…ったく冗談も通じねぇとは嫌だねぇまったく…そうだよご名答…肉を盗みやがったゴム毬が居る』
『…はぁルフィか…』

腹巻きの毛糸を手早く刀で切り離したゾロはまったくといった感じでため息をつきながらその場を立ち上がりやれやれと離れて行った毛糸の向かう先に向かう事にした

『お?まりも君ゴム毬で毬突きでもしに行くのかい?』
『…云ってろウスラトンカチが!』
そうゆうとゾロはスタスタとルフィが居るであろう元へ向かった


ゾロが船体の後ろ側に在る大砲の近く迄来ると酒樽が数個並べられた裏から何やら唸り声とガサガサという音が耳に入って来た

「…ナン…ダコ…レ?ヌケッ…?」
声の主は先程ゾロの腹巻きからほつれたであろう毛糸に何故か絡まりバタバタともがいて居る
『…ハァ何やってんだルフィ』
『ゾロ〜!?』

ルフィが体に絡まる毛糸からパァッと目を輝かせゾロの顔を見上げた
『取れねぇ〜!?不思議糸だ〜(泣)!』
『…バカかお前は…』
ゾロはそんなルフィを見つめ溜め息を付いた


―続く―


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あきゅろす。
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