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煙炎
C

スモーカーが昨夜の海賊達を締め上げてからローグダウンの一件が耳に入って来たのはまだ日が明け切らぬ頃

自分の管理するテリトリーに噂は良く耳にしていた麦わらのルフィが舞い込んでくると連絡を受け、内心戸惑いを隠せ無いで居た

…アイツの…弟か…
早く見てみてぇもんだな
きっと…アイツに似て太陽の様に笑うのだろうか…
火拳のエースの弟だ、まだまだルーキーではあるがある程度の底意地は持ち合わせてんだろう

この俺が暴れ無くてもたしぎが居りゃ何とかなんだろうが出来る事なら…アイツの弟なら尚更…

『俺が動かねぇ訳にいかねぇだろ…』

甲板にある何時もの指定席のロッキングチェアにドカッと座るスモーカーは、ボソッとひと言と葉巻の煙を一緒に吐き近くで剣の素振りをする部下のたしぎに一声掛けた

『オイたしぎ!』
『はははい?!何でしょうスモーカーさん?』
『アノ麦わらが居るって事ぁ小せぇいざこざの1つや2つ確実に起きる…しかもアノ麦わらの船にゃ〜テメェが恋い焦がれてた海賊狩りのロロノア・ゾロが居やがる』
『ちょっ?!スモーカーさん?!恋い焦がれって?!私そんな事思っても無いですよ?!私はただ価値在る名刀達があんな海賊狩りの手に渡るのが嫌で?!』
『んな事ぁ〜どっちでも良い…とりあえずルーキーと言えどアノ始まりと終わりの町ローグダウンで一悶着起きれば民衆に被害が及ぶ確率も高くなる!最小限の被害で食い止める様に構えとけ鈍くさたしぎ!』
『鈍?!はい!分かりましたスモーカーさん!』
『俺は確実に麦わらの小僧を取っ捕まえる!』







…愛しい弟を捕まえちまったら…アイツは…何て言うだろうか……

俺は海軍だ…正義と云う名の元に…




かくして、ガープ、白猟のスモーカー、火拳のエースは三者多様にローグダウンを目指すのだった


―続く―



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