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10 NOvEL 05
濡れた身体





『ったくよー。なんで俺がこんなことやんなきゃならねえんだ、あのくそばばあ・・・』



夏の暑さが残る江戸。
じりじりと太陽からの熱い光線が注がれる中、
銀時は「スナックお登勢」の店先で打ち水を強要されている。



『当たり前だろう?あんた2か月分家賃溜めてんだから、これぐらいして貰わなきゃあ、割に合わないよ!』


文句を垂れる銀時の後ろには、万事屋の大家であるお登勢が煙草をふかして立っている。



『しかし本当に熱いねえ・・・この前までは秋みたいに肌寒かったってのに』

『てめえの顔面のほうが寒ィぞクソババア・・・ぶべらッ!!』

『あんたには云われたかないね!死んだ魚の目ェしやがって!!』



ぎゃあぎゃあと口げんかをしながら、銀時が道に向かって水を撒くと






『っつ・・・めてェっ!!』


通行人Aに盛大に掛けてしまった。


『げッ!わ、悪ィ・・・ってあら土方くんじゃないの。』


そこには暑そうな上着を脱いでベスト姿の土方が濡れて立っていた。


『「土方くんじゃないの」じゃねえよッ!!てめェの所為でこちらとびしょびしょだコノヤロー!!!』

『おしい!ベストも脱いでれば100点だったのnあべしッ!!』

『死ね』


見事なアッパーを銀時に食らわせ、その場を立ち去ろうとするが―――


『おま、ちょっと待て!そんな色っぽい格好してたら襲われるから!絶対駄目!!着替えていきなさい!!』

『ふざけんな!こっちはてめェと違って忙しいんだよ!!離せ!』

『問答無用』

『てめ、どうせそのまま襲い掛かる気だろ!!見え見えなんだよ!!!』

『あ、ばれた?』

『死ねコノヤロォォォォォ!!!!』



土方の叫びも虚しく銀時は無理やり万事屋の中へとその人を引きずり込んだ。

























『あいつ、絶対追い出してやるからね・・・』


お登勢さんの決意が溜息とともにこぼれた。








あとがき


急に濡れた土方が書きたくなりましたorz
もう銀さんと二人でにゃんにゃんしてればいいさ!!!

いやん!!素敵!!!

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