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長い読み物
鉄塊だけは!
『疲れたーー!!!』

バタン!と自室のベットに倒れ込みゴロゴロするナナシ

ルッチとの勝負の後、色々な人から沢山質問をされてもうクタクタだった。

『ふー…とりあえず1番質問してきたカクは後でしばきに行くかな』

ーーー
「へっくしょい!!んー、風邪かの?」
ーーー

とりあえず寝るかぁ、
と思いベッドに潜って完全に寝る体勢になった時

コンコン

窓ガラスの方で音がした。
『な、なんの音』
幽霊だったらどうしようと思いつつそっと窓の方へ向かう。
そっと覗いてみると

目の前には

フワフワした白い謎の物体が!!

『ひぎゃあああああ!!…ってハットリじゃんか!!』

何だか最近ノリツッコミが上達してきた気がする(そんなスキルいらない)

ハットリは私に用事があるようで、ずっと窓を叩き続けている。

『開ける開ける!待ってて』

ガチャと鍵を開けて窓を開くとハットリがパタパタと入り込んできた。

『(何この可愛い生き物)どうしたの?ハットリくん。』

そう聞くとハットリは自分の足をこっちに突き出してきた。
頭いいななんだこの鳩。

ハットリの足には紙が巻き付いていて伝書鳩のようだ。
っていうかそうなんだろう。

差出人は(もちろん)ルッチ。

『(そりゃ飼い主だもんね)どれどれ、内容は…“任務について話がある”』

任務についての話しならしょうがないね!
しょうがないから部屋に行ってあげよう!(上から目線)

ナナシは初任務の話ということもありワクワクしながらルッチの部屋に向かった。


『(いやールッチの部屋の場所がわかりやすくて本当にありがたいね。)』

正直言ってナナシは覚えるのが苦手だ。同クラスの人や近所の人の名前や土地を覚えるのに1週間以上かかる。

『(ここか)ナナシです、ルッチさーん!』

三回ドアをノックして声をかける。
しばらくすると返事が返ってきた。

「入ってこい」

失礼します。といいルッチさんの部屋に入る。
何か他人の部屋とか家って独特な匂いしたりするよね。
ルッチさんの部屋の匂いは嫌いじゃなかった。

『(って、なんて変態的な思考…!)』

「?」

カーッと赤くなったナナシの顔を不思議に思いながら話を始めるルッチさん。
任務の内容は簡単にまとめるとこうだ。↓

CP9のことを知っている一般人がいるから殺そう!

知られただけで殺さなきゃ行けないのか、と呑気に思いながら随分楽な仕事っぽい印象を受けた。

「さて、任務を行うにあたってナナシには少し六式を覚えてもらう。」


…え?

『ろく…しき…?』

嫌だ!!鉄塊だけはいやだ!!

『ちょっと勘弁んんんん!!いやだあああああ』

バッ!と立ち上がり部屋を出ていき全力疾走するナナシ。

「は?止まれナナシ!」



ーーーー
『(鉄塊だけは…)』
「(なぜそこまで拒絶する)」

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