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長い読み物
拳で語り合おう!

『グッギャギャギャ!!(どーだ!驚いたかぁ!)』

「何だ、この女は」

私の声(鳴き声)に反応したのはルッチだった。

『ギャアアオ!(今ならルッチにも勝てそう)』

「なぁっ!コイツも化け物かぁ!?」

前ではパンダが驚いている。
さらに驚かしてやろうと思い、二体目に変化することにした。

『グオオオオ!!オノオオオオ!(おらぁ!!オノノクスじゃシャーオラァ!!)』

オノノクスに変化してみるとCP9の皆はさらに驚いた表情をした。

「2体の怪獣に変化できるなんて…」

目を見開いて中には口まで開いてポカーンとしてる人もいた。

さて、もう証明は終わったのでシュルルルルルと元の姿に戻った。

『ふー、どうでしたか?証明できましたか?』

はい、とパンダに海楼石を返すとパンダは怯えた様子で私にさらなる質問をしてきた。

「お前は、強いのか?」

『…多分?』

そう答えるとスパンダムはCP9に向き、

「今日からコイツはCP9の仲間入りだ!」

なんてこった。


『(私が…CP9…)』







私はCP9に入ったばっかりなので保護者がつくようになりました。

ルッチさんが名乗りを上げた時は夢かと思いました。

後でルッチさんに理由を聞いてみると
「興味があったから」
とのこと。


「…で、ここがお前の部屋だ。おれの部屋は真上にある。」

『ありがとうございます。』

意外とわかりやすく説明してもらって凄くビックリです…

「あと、お前に頼みがある。」

『(えええええ私に頼みいいい!?!?)なんでしょうか。』




「お前と一戦交えたい。」

『アッ、ハイ』

私…今日で本当に死ぬようです。

ま、まぁでも神様から貰った力がどのくらい通用するのか気になるし!死んだら死んだで!!うん!!

『じゃあ外に行きませんか?その方が戦いやすいので…』






『で、何でこんなにいるんですか…』

「そりゃあ新人とトップの対決だからのう!」

「ハハハ!どうせルッチにボコボコにされて終わるだ狼牙!」

「いや、もしかしたら新人ちゃんも凄く強いかもよジャブラ」

「こ〜の〜対決〜〜を〜目にぃ〜焼きt「結果をみんなに言いふらすちゃぱ〜!」

何でこうなった。
CP9総動員ってのは本当に笑いそう。

が!!
とにかく今は目の前の敵に集中…

「おっし、合図はおれがするからなぁ!」

パンダもいたのか。

スッと気圧が下がる。ルッチこええええええ
でも負けないゾ!!

「始め!」

パンダが合図をしたと同時にルッチが動く

『早!!』

「指銃!」

動いたと思ったら消えていて現れた時には私の目の前に指が見えた

『(生指銃だ!とりあえず当たらないようにしないと…)ゲーン…』

素早くゲンガーに変化し、指銃を貫通(ゴーストにノーマルは効かない)させた後ルッチの影に溶け込んだ。

「!?…どこに消えた…」

ルッチは必死に気配を探っているようだが気付かない。

『(闇に溶け込めばこっちのもんだ)…』

ルッチが自身の影から目を背けた瞬間。チャンスだとばかりに影から飛び出した。

『(シャドークロー)ゲンッ!!』

「…!鉄塊!」

不意をついたと思ったが判断する速さは敵の方が上だったようだ。

だが、シャドークローも威力が強くルッチを10mほど後退させる。

「くっ…あの二種類だけじゃないのか」

観客組も驚きの声を漏らす。

『(そこかよ!?強い!とかじゃないのかよ!)』

「剃!嵐脚!!」

剃で背後に回り、飛び上がって嵐脚を放つ

そんなコンボ技がナナシに降りかかる

『(さすがに嵐脚はダメージ受けるよ…嵐脚を流せるやつ…あれだ!)ドータァ!!』

ドータクンに変化し、てっぺきを使う。
ルッチの嵐脚は体に当たり砕けた。

そして立て続けにサイコキネシス発動。

急に身動きができなくなったルッチは狼狽える。

「な、んだ、その珍妙な、技は、」

動くことも六式を発動することも出来ないのでそのまま地面に叩きつけられる。

…はず。だった。

「…?」
来るはずの衝撃が来ず、訝しげに目を開くと。

寸止めされていた。

『いや、さすがに叩きつけませんって』


ナナシは手だけをドータクンと合体した状態にしてサイコキネシスを操っていた。

「クククッ、お前、そんなことも出来るのか」

ナナシはやんわりとルッチを地面に下ろした。
ルッチはナナシを見て心底楽しそうに笑っている。

「ま、まじかよ…」

勝利を上げたのは異世界から来た新人の女だった。

『か、勝った、本当に勝てるとは思わなかった。』

ルッチが私にジリジリと近寄ってくる。なにそれこわい。

「ああ、まさかここまでの力とは…名前は?」

そういえば自己紹介してなかったなぁとぼんやり考える。

『初めまして!ナナシと言います!』

「そうか、ナナシ、これから宜しくな」

不敵に笑うとルッチさんはポンポンと私の頭に手を当てた。


わぁっと観客が盛り上がり私への質問責めがはじまった。

大変だ…


ーーーー

「(初めてだな、あんなやつ)」
『(ここが私の居場所、よろしくね!)』

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あきゅろす。
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