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長い読み物
恋はハリケーン
『はぁー!もうクタクタなんじゃー!!』

月歩は神様が与えてくれた力のおかげなのか、僅か3日間で取得することが出来た。

「飲み込みが随分早いな…異世界人だからか」

『ははーそうですね(そういうことにしておこう。)』

さらっと適当()に答えるとルッチさんの手が伸びてきて私の頬を摘んだ。

『いひゃい!!いひゃいてふ!ふっひはん!!』

「はっ、聞こえないな」

イキイキしている目でナナシの頬を暫く摘むとぱっと離して今度は頬をさすった。

「月歩を覚えたら大広間に来いとカクが言っていた…あいつに会うまでに赤みが引くといいな」

そう馬鹿にしたような、嘲笑うようなウザイ顔で言ったルッチ。

『誰のせいだと!…何でカクは大広間に来いなんて言ったんでしょう?』

「…多分お前を祝おうとしてるんじゃないか。月歩完成記念と仲間入り記念。」

『私の、お祝い…ルッチさんも来てくださいね!』

「ああ、その予定だ。ほら行くぞ。」

クククと喉を鳴らして私の手を引っ張り大広間へと向かうルッチさん。

手からの温もりを意識してしまって何だか熱くなってくるナナシ。

『(…勘違い…しちゃうよ…やめてよ…)』

『…手とか繋ぐのは好きな人だけにしましょうね!』

「おれはナナシの事嫌いじゃないぞ。嫌だったか?ナナシ。」

そんな事、言われると。


ーーーー

『(余計、意識しちゃう)』


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あきゅろす。
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