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小説(キャラもの
ハロウィン 青峰



待ちに待ったハロウィンがきた。

アイツからお菓子をもらってやる。
そう心に決め、出陣。


「trick or treat!」

「は?」

「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!」

「…あぁ。ハロウィンだっけか?ほらよ。」


そう言って青峰がくれたのは、うちも青峰もよく食べているお菓子だった

「よっしゃ!」

「trick or treat」

「え」

「trick or treat」

「……。」

なにも言えなかった。
青峰にもらうことだけを考えて来たので、自分はなにも用意していない。


手元に目をやると、いま貰ったばかりのお菓子が1つ。

…いま青峰にもらったお菓子。

こちらをジーッと見つめる青峰。

苦渋の決断をするしかなかった。


ポンっ。


「これ俺があげたやつじゃん。」

「もらうことしか考えてなかった…。」

「ふーん?」


そう言って、もらったばかりのお菓子を返却したわたしは、トボトボと歩き出す。


「おい。」

「なんだよ!これ以上なにをとるつもりだ!」

「自分がやった物をもらってもなぁ?面白くねえよな?こりゃぁイタズラもじゃね?」

そう言ってニヤリと笑う青峰に、わたしは恐怖を抱くのだった。

けれど同時に、楽しさも込み上げた。
とかあったりもする。


そんないつもと変わらない毎日なのだった。

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あきゅろす。
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