八月家の日常 お泊り 「京都かぁ・・・」 寮に戻ると・・・優はソファーに座りながら、天井を見て言う。 「楽しみなのか?」 そんな優の様子に俺はそう思って口に出す。 「う〜ん・・・どっちかと言うと緊張かな?」 「緊張?」 珍しいな。こいつにはそんな物は無縁だと思っていたのに。 「うん。花凛ちゃんがうちに遊びにくる事はあったけど、私から花凛ちゃんの家に遊びに行くのは始めてだから。しかも、お泊りだし。」 あぁ、なるほどな。 俺は優の説明を聞いて納得する。 友達の家に遊びに行く事は中学時代で他の人であったが、お泊りはした事ないもんな。 「でも、楽しみなのは違いないよ。一体どんな所なんだろ、京都・・・」 ←→ |