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八月家の日常
鬼が出るか蛇が出るか
「以上が我が校の校章の意味である。」

すげぇな、そんな意味があったのか・・・


出迎えてくれた教師・・・真魔先生の案内の元、学園を見回った後に学園長室に入って話を聞いていた。
見回って思ったが、自然豊かで別に拘束等はなさそうで少し安心した。


「次は、我輩からの質問である。優。お主はこの学園で何をしたいのだ?」

あ、それは俺も気になる。

俺はそう思いながら、お嬢様の横顔をチラリと見る。ニコニコと笑顔だ。

一体、どんな気持ちでここに入学希望したのやら・・・
「世界の人達と仲良くできたらなぁって思って入学しました♪」

あぁ・・・お嬢様らしい・・・

お嬢様の言葉を聞いた俺は少し呆れる。やっぱり、深い考えがあって入学したわけじゃねぇんだな・・・
「よろしい!それでは、それを己の信念とし、勉学に励め!!」

いいのかよ、それで。動機が不十分過ぎじゃないのか?

最後の方は口に出して言おうと思ったが、言っても意味無さそうだから言わないでおこう。
「次が、最後の質問となるが、お主は特待生としての入学を望んでいるな?」
「はい、そうです!」

おっ、とうとうきたな。

「親からの申請書には自分の持ち物である執事里森拓人の特技゛柔道″となっているが、間違いないな?」
「はい、間違いないです!」
「ふむ・・・5年仕えてきて、主のお世話・・・か。対象としては問題ない。後は、その実力が世界に通用するに値するかどうかである。拓人の為に、テストを作った。まずは、そこに向かおう。」

さて、鬼が出るか蛇が出るか・・・



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