[携帯モード] [URL送信]

シヴァと桜華とマリーの日常
トリオ
「な、なんだよ、マリー!?」
俺はそれについ驚き、まず何しに来たのか聞くと・・・
「学校よ、学校♪私達のような人殺しでも入れる学校を見つけたのよ♪」

が、学校・・・?

俺はなぜ傭兵を続けるはずのマリーが学校に興味を持ったか不思議に思いながらも・・・マリーから手に持っていた紙を受け取る・・・・・・えぇと・・・場所は日本みたいだから日本語に直すと・・・エシホ学園?
「・・・ここが俺達、元傭兵でも通える学校なのか?」
「そうよ♪ほら、ここを見て。入学金と学費は高いけど、それさえ払えば後は校則が無い自由が待っているわ♪もしそんなお金を払えなくても、特待生になれば入学金含め学費全免除♪これを逃すてはないわ♪」
なるほど・・・だが・・・・・・
「なんで、俺達、傭兵でも入れるって事になるんだ?そんな保証はどこにもないぞ?」
「だって、ここを見て、シヴァ。歴史と体育は必須教科だけど、その他は受けたい教科を受けれるのよ?例え人殺しの教科でも受けれるという事だわ♪」

いや、そういう意味じゃないだろ。だいたい・・・

「・・・なぁ、マリー。イラク国内ならまだしもなんで、日本の学校が載ってあるパンフレットを持ってくる事ができたんだ?」
まぁ、このパンフレットの説明文はアラビア語だが・・・
「そんなの、直接イラクの情報部に行って、学校に関して調べたのよ。そしたら、その学校の事が出てきたわ。たまに成績優秀な子をそこの学校に特待生として入学を試みたみたい。その全員は入れなかったようだけど。」
「よく情報部の中に入れてもらったな・・・」
本当は情報漏洩を恐れて部外者は入れてもらえないはずだが・・・
「だって、セキュリティが甘かったもの。簡単に入れたわ。」

って、勝手に侵入したのかよ!?

俺はそれに驚くと同時にあのマリーが相手に入れてもらうようお願いするとは到底想像できない事に今更ながら気付く。隠密行動は(ちなみに、俺は全くできない)桜華と比べたら、確かに上手いが、ちょっと場所を考えろよ。ばれたら、俺達の傭兵会社に迷惑がかかるぞ?
「で、どうするのよ?受けるの、受けないの?ちなみに、私は受けたいわ。」
「マリーが受けたいのかよ。ていうか、お前、傭兵を続けるんじゃなかったのか?」
「確かに傭兵は続けるけど、いきなり一人は嫌だもの。でも、校則なんかに身を縛られたくない。そう思って、私の理想の学校は無いか探したら、あったの。だから、そこだったら私も行くわ♪戦場より楽しそうだし♪」

楽しそうって・・・・・・結局、そっちの理由かよ・・・

俺はマリーの行動に呆れるも、確かにこの三年間、俺と桜華とマリーのトリオで今まで死戦を潜り抜けてきた。それを考えると・・・突然マリーと別れるのは俺もおそらく桜華も寂しい・・・
「・・・わかったよ。俺はいいが、まず桜華にもその学校でいいか聞かなきゃな。」
「そうね♪早く桜華の所に行きましょ♪」



7/109ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!