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エシホ学園の日常
卒隊
朝食を食べ終えた駸邪はある部屋に向かう。
その部屋に着いた彼はそのドアにコン、コンとノックしドアを開ける。
その部屋の内装は床には赤い絨毯が敷かれており、ドアの正面には要塞の訓練施設を一望できる大きな窓。
そして、窓前には綺麗に整頓されている大きな机と隣にはフランス国旗が飾られていた。
その部屋の主は雪のように真っ白い顎髭を生やしていて、髪も同様の色を持つ。
瞳は快晴の空のような明るい青を持っており、顔つきも体つきもガッシリしていた。
服装は少し深緑の軍服で左胸には多数の勲章をつけていて椅子に座り、その机の上に右腕を置いていた。
・・・ダン・ノール将軍だ。
駸邪はドアを閉めて、将軍の姿を確認すると右手を右こめかみの所まで持っていき掌を前方に見せるという敬礼をすると、将軍も立ち敬礼する。
将軍が敬礼をやめると、駸邪も敬礼をやめ気をつけの姿勢になりながら
[本日より故郷に戻る許可を頂きたいです。]
[わかった。これより、お主は我輩の隊から卒隊することを許可する。]
将軍がそう言うと、駸邪はもう一度敬礼し、将軍も返す。

[それでいつ日本に帰るんだ?]
[明日の朝に発ちたいと思います。]
[うむ。そうか。ゴイル公とハンクの挨拶は?]
[これからいきたいと思います。]
[うむ。]
[それでは将軍。失礼します。]
駸邪は敬礼し、今度は将軍の敬礼を待たずにそのまますぐに戻す。
そして、部屋を出ようとドアノブに手をかけると
[シンヤ。]
将軍が声をかける。
駸邪はなんだろ?と振り返ると
[お主はこれより我輩の隊及び弟子ではなくなるが、いつでもここに来てもよいぞ。お主は幼少期からこの要塞で育っておる。家だと思ってもよいからの。]
そう言うと、駸邪は無表情のまま
[私はあなたの下で訓練を積んだ事を誇りに思っています。もし銃の道で迷いましたら、その時はよろしくお願いします。]
[うむ。達者でな。]
将軍はその言葉と共に敬礼すると、駸邪もまた敬礼しすぐに戻して部屋を後にした。



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あきゅろす。
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