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エシホ学園の日常
炯太帰宅
『守人炯太 WINS』


映像の下にその文字のテロップが出され・・・同時に守人炯太は審判によって右腕を上げられていた。
それを試合が始まってから終始見ていた守人一家と来客二人・・・女性陣は全員それぞれ喜んでいて、父は微笑する程度。守人兄弟は今でも自分の眼を疑っていたが・・・炯太の技、動き、表情。それらが全て自分達の兄と相違無い事を確認すると、テレビに映ってる物は真実である事を思い知らされる。
「・・・なぁ、父さん」
すると、燎閃が徐に口を開く。
「炯兄貴はいつ帰ってくるんだ?」
「試合が終わってからすぐにここに向かうと言っていたから・・・0時前には着くと思うぞ」









◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆











「ただいまー」
そんな声が家に響くと・・・メアリーが小走りで玄関に向かう。そして、そこから歓喜の声が聞こえてくる。
その後、廊下を歩く音がし・・・父の部屋に入り、挨拶を済ましたのかすぐに出る。その次に開かれた障子は兄弟達がいる部屋だった。


「久しぶりー」
そんな声が部屋に広がるが・・・兄弟達の反応は冷ややかで、疑念の眼を向けられている事に炯太は気付く。また、その理由もすぐに思い当たる。
「・・・アイドル候補生の事?」
炯太がそう言うと、兄弟達は頷く。
「・・・あれはそうだな。流れでなったようなもんだよっと」
「な、流れ?」
炯太の言葉に翠が反応する。
「そう、流れ」
「・・・どういう事なの?」
続いて、駸邪が質問する。
「三年生の先輩が、ドラマの撮影に人が足りないから出てくれないかって頼まれて、出たらスカウトされてそのままアイドル候補生になった」
「なんか、えらく単純だぜ」
「別にそこまで深く考える必要も無かったからねっと」



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あきゅろす。
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