[携帯モード] [URL送信]

エシホ学園の日常
テレビ
それから、長男がいない代わりに来客者二人交え、一家団欒で夕食を食べる。和気あいあいと終えた後は、それぞれ入浴を済まし・・・現在、全員テレビが置いてある部屋にいた。なぜなら、武義が夕食時に入浴終えたら来るよう言ったからだ。
そんな時、駸邪はこんな疑問を抱いた。


(・・・いつ・・・テレビ・・・買ったんだろ・・・?)


元々守人家にはテレビなんて無い。駸邪がエシホ学園入学前の時点では。

駸邪自身、日本の家には年に数日しかいない為、たいして気にしてはいなかった。だが、武義がこうやって家族全員部屋に集まるよう言うのは珍しい事であったし、守人家にテレビがある事自体、彼自身驚きであった。



そんなわけで、メアリー、エトナ、リムの三人がその部屋に入って来て・・・家にいる人達は全員揃った。ちなみに、それまでの武義は息子達と他愛のない会話をしていて、なぜわざわざ皆を集めたかという理由はまだ話していない。
「皆、揃ったな。それじゃあ、テレビをつけるぞ」
武義がそう言うと、楓琳が訝しげにだけど不思議そうな表情で父に話しかける。
「ねぇ、父さん〜。そろそろ、皆を集めた理由を話してもいいんじゃないの〜?」
「まだ待て。言うにはまだ早過ぎるからな」
その言葉に、楓琳は素直に分かったと聞く。そうして、テレビは付けられ・・・色の付いた映像が映し出される。



9/13ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!