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エシホ学園の日常
寂しさと新鮮
「炯太なら少し遅くなる。日が変わる前には戻ってくるな」
少し笑みを零しながら、武義は駸邪に言う。それを受けた彼は無表情のまま、父の反応に不思議と怪訝に思う。
が、その疑問の正体が分からない。その為、駸邪は深く考えずに、最後に聞いた炯太の話を思い出す。

(・・・確か・・・高校の寮に・・・入ったって・・・父さんが・・・言っていたな・・・)

駸邪はエシホ学園入学前に一度実家に戻っており、その際に父である武義から炯太の事を聞いた。その時の反応はてっきり家から高校に通うと思っていた為、彼にとって意外な話だった。

(・・・寮で何か・・・催し物に参加して・・・それで遅れるのかな・・・)

「何か炯兄さんがいないと寂しいね〜」
駸邪が憶測を立てている時、そんな声が上がる。
「・・・大晦日は六兄弟・・・全員いたからね・・・」
「珍しい事なの?」
駸邪がそう言うと、黒髪の長髪で褐色の女の子が澄んだ綺麗な黒瞳を彼に向けて聞く。
「珍しいね〜。今までこういう事は一度も無かったし〜」
「そうなんだ」
駸邪の代わりに説明された彼女は納得したようで何度も頷く。
「で、でも、今年はエトナとリムがいるから新鮮だね」
「そうだね〜」
「・・・そういえば・・・美夏は・・・里帰り・・・?」
突然、駸邪は燎閃に向かって聞く。
「そうだぜ!そういえば、駸兄貴によろしく言っていたぜ!」
「・・・そう」



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あきゅろす。
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