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エシホ学園の日常
許嫁
居間へ続く障子の前まで着き、そのまま開く。すると、父親が変わらず座っている以外に変化があった。

まず、テーブルの上は箸等の食器類が並び・・・その周りに男四人、女二人が座っていた。
・・・駸邪の弟達と久しぶりに見る顔がそこにあった。

「駸邪お兄様、久しぶり!」
滑らかな明るい茶色のボブショートの女性が身を乗り出し、その琥珀の瞳で駸邪を見る。その表情は嬉しそうな笑顔であった。
対して、駸邪は無表情で応える。
「・・・久しぶり。・・・元気にしてた?」
「もちろん!イアポニア[日本]の生活も翠のおかげで慣れてきたし!」
「そ、それはエトナが自分から進んで日本の事を知っていったからだと思うよ?」
エトナと呼ばれた女性が誇らしげに自信満々で言う。すると、それにオドオドし困った顔で翠と呼ばれた、肩まで伸ばした金髪の黒い細目の男性が反応する。その時、ガタイの良い、黒の短髪で黒瞳を持った男が豪快に笑う。
「ガハハハハ!!!早速、尻に敷かれてるのか翠!!!」
「許嫁だから早めにお互いに慣れていいんじゃない〜?」
その話題に便乗してか、ニヤニヤと面白そうに金髪の短髪で綺麗な碧い瞳を持った男性が言う。すると、翠は恥ずかしさからか、だんだんと顔が赤くなっていく。
「そ、そんな、まだ結婚したわけじゃないのに」
「・・・相変わらずだね。・・・翠



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