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エシホ学園の日常
言いたい
「どうしたんだ、ぼーっとして」
後ろから声をかけてくる者・・・真魔が三人の所に歩いてくる。
「・・・何か考えてしまう節があったか?」
その真魔の質問に・・・駸邪が反応する。
「・・・なぜ・・・あの怪物は・・・退いたんでしょう・・・」
「簡単だ。無理して戦う必要が無いからと判断されたからだ」
その答えに三人は真魔の方を向く。
「あの大猿は確かに最初は君達を獲物と見て襲った。今回もだ。だが、前回と違い、君達は強くなった。そんな三人と無理して戦い、例え勝っても重傷を負えば、元も子もない。だから、大猿は退いたんだ」
「・・・だけどよぅ。強くなったのはその大猿のおかげでもあるんだぜ?」
奨は再び川辺に向き、静かに言う。真魔はそれに対し、優しい笑みで応える。
「あぁ、そうだな。それで、どうしたいんだ?」
「・・・お礼を言いたい」
その言葉に真魔は三人に提案する。
「なるほど。それじゃあ・・・」



「お礼を言いに行くか」



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