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エシホ学園の日常
あっさりと
風を切る音と共に、駸邪は俊敏に怪物の前に立つ。そして、左爪先を思い切り上に上げ・・・怪物の顎を鈍い音と共に打ちつける。自然に顔は上を向き、胴体がガラ空き状態になった。
それを尖龍が右中指を立て、怪物の溝落ち急所部分に根元まで深々と刺す。すると、呻き声が上がり・・・奨が助走をつけ、右拳に全体重を乗せ、尖龍と同じ箇所に打つ。
そうすると、怪物はその衝撃に耐えきれず、吐血し後ろに吹っ飛び・・・転び、そのまま地面に伏す。

三人の連携攻撃。前持って相談し、それぞれの特徴を生かしたものだった。

三人は倒れた怪物をただただ見る。すると・・・怪物の指先が僅かに動く。そして、ゆっくりと・・・その場に立つ。
三人はいつでも対処できるようそれぞれ構えたが・・・すぐに、それが解ける。なぜなら、怪物は背を向け・・・森の奥へと歩いていったからだ。
三人はまじまじと怪物の背を見る。まさか、こうまであっさりと終わるのが予想外だったからだ。
三人は混乱しつつも・・・手を出さずにそのまま見送るのだった・・・



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