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エシホ学園の日常
ハンター
駸邪は死を覚悟した。と、同時に脳裏に色んな事が過る。
自分の親、兄弟、主、想い人、学園生活。それらが次々と通り過ぎながら、駸邪は怪物を見た。そして・・・走馬灯が止まると同時に、違和感に気付く。
怪物は止まり・・・さっきまで自分を見ていたのに、今は違う方向を見ていた。また、心無しか・・・瞳が震えているようにも感じた。
駸邪は怪物をそうさせている原因を知ろうと、頭を同じ方向に向ける。
・・・すると・・・・・・いたのは・・・真魔先生・・・・・・のような人だった。
駸邪は目を疑った。なぜなら、今視界に入っているその人は姿形こそ確かに真魔先生。だが、表情は今まで見た事なく、雰囲気も違っていた。
言い換えるのであれば、ハンター〈狩る者〉。
しかも、ただただ相手の命そのものを狙っているかのようだった。
「・・・失せろ」
真魔が一言そう言うと、化物はしばらく見て・・・襲われないと感じたのか、山奥深くへと去っていく・・・。
それを見た駸邪は助かった事に安堵するが、それと同時に怪物が折った脚の激痛がくる。
そして・・・真魔が自分に近付いてくるのを視認しながら・・・・・・体が痛みから逃げようと自ら意識を断つのだった・・・



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あきゅろす。
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