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エシホ学園の日常
怪物
口が閉じる音。
肉が裂ける音。
骨が砕ける音。


その音を耳元で鳴っているように三人はよく聞こえた。
そして・・・自分達の倍ほどある巨体をただただ見て・・・・・・気が落ち着くと同時に、その巨体の正体をようやく認識する。

猿のように毛むくじゃらだが、熊のような風体。また、腕を簡単に引き千切れるような大きな牙が上下二本ずつ。
怪物がそこにいた。


三人は初めて見るその存在に圧倒され・・・蛇に睨まれた蛙のように固まる。
そうして、そうこうしている内に・・・喰い終えた怪物は新たな獲物・・・三人を見て、狩りを始めようと



「ホギャアァァァァアァァアァッッ!!!」



威嚇し、咆哮する。
それと同時に、前に出た者が一人。
跳んで、怪物の側頭部に足先で突く回し蹴り・・・守人駸邪であった。



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あきゅろす。
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