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エシホ学園の日常
ケンカのし過ぎ
「あなた方、三人とも、ケンカのし過ぎです」
残暑が残る暑き日。日照りを薄い雲が遮り、薄暗い時に生徒会長は目の前にいる三人の男子に静かに言った。
三名の男性とはすなわち駸邪、尖龍、奨であった。
それぞれ無表情、真剣な顔つき、面倒くさそうな表情をしていた。
そんな時、尖龍が文句を言いたそうに口を開く。
「・・・ケンカのし過ぎとは具体的にどういう事ですか?」
「そのまんまの意味です。あなた方がこれまでの学園生活を聞いていますが、ケンカの頻度が酷過ぎます」
「私は武術向上を目指して、組手をしているに過ぎませんが?」
続けての反論に、フェネ生徒会長は深くため息をする。
「・・・それでは、その為に道場一つ壊すのは仕方ないと言うんですか?」
その言葉に奨は少し驚きを示す。生徒会長はその反応を気にせずにそのまま続ける。
「ジャオとバクラン。あなた方、二人が沖縄で道場破りをした事は知っています。他にも、ジャオの度重なる組手の申し込み。モリビトのケンカの回数。バクランの夏休みでのケンカの数々。目に余ります。よって、あなた方三人は・・・」



「学園を出てもらいます」



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あきゅろす。
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