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エシホ学園の日常
そして、日常に・・・
「・・・・・・・・・」
駸邪は小鳥の囀る声を聞きながら、鏡台の前で黒いネクタイを締める。そして、燕服を羽織り、颯爽と歩き出す。傭兵業でない、依頼を受ける為でもなく・・・・・・前までの自分、主を向かいに行く為に執事に戻る・・・


駸邪は無表情ながらもギャップを感じていた。次々と変わる自分に・・・

最初はソ連に行き、コマンドサンボを習う。
次に、傭兵の仕事をしやすくする為に依頼を受ける。
そして、執事に切り替える。

最初の二つには共通点があるが、執事には何もない。ただの普通の仕事だ。
駸邪はその差に、静かに笑うのだった。


革靴特有の靴音を鳴らしていたが、途中で無くなる。なぜなら、キャリンの部屋・・・駸邪にとっては自分の主の化粧部屋の扉の前に立っている。
久しぶりの執事業・・・駸邪はサトウに(物理的にも)叩き込まれた動作をゆっくりと思い出し、身体にその動きを思い出させる。そうして、だんだんと馴染むのを感じたら・・・駸邪は軽快な音でノックを三回する。
[キャリンお嬢様、お迎えに上がりました]



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あきゅろす。
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