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エシホ学園の日常
再会
「・・・・・・・・・」
床も壁も天井も真っ白い人二人が並んでも充分に歩ける廊下に男が一人。重くも軽い靴音を鳴らしながら、奥へ奥へと進む。そして、その様はまるでよく知っている場所を歩くように軽やかであった。
・・・そうして・・・・・・しばらくすると、先ほどから見えていた、取っ手の無い扉の前に着く。すると、自動で開き・・・男はそのまま入ると、廊下同様真っ白い部屋であった。
一瞬、距離感を見誤りそうになるほどの視界・・・だが、男は気にせず歩き続ける。
・・・それで・・・・・・十歩ほど歩いて、部屋の真ん中辺りに足を置いた瞬間・・・機械的な何かの電源が落ちる音と共に、風景が無くなる。・・・・・・暗闇になってしまった。
しかし、男はそんな状況にも関わらず、
微動だにせず・・・後ろに、気配を感じたのか、一つの静かにだが高い靴音を鳴らして、振り向く。
その後は・・・・・・複数の足音。厳密に言えば、人二人の音。
いくつか聞こえる理由は・・・闘っているのか、辺りを動き回っているからだ。まるで、お互いがお互いの位置が手に取るように分かる・・・例え、光があっても無くても変わらないと言わんばかりに・・・。
そして・・・人一人が床に豪快に着地した音と共に、再び光が広がる・・・電気が付いたのだ。
また、その時の部屋の様子は・・・金髪で優男の男が部屋の中央にいた。・・・そうして・・・彼の視線の先には、壁の前に着地した姿勢でいるさっきまでの男・・・守人駸邪がいた・・・。
[・・・久しぶりだな、シンヤ]
[ご無沙汰してます、ロイスト先生・・・]



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あきゅろす。
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