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エシホ学園の日常
依頼
[シンヤ、強くなったなぁ]
[後でまた会ったら、話そうぜ]
駸邪を急襲した二人・・・当時一緒の隊だった兵士は口々に懐かしさと嬉しさを言葉にした後、部屋から出て行く。
対して、駸邪は無表情のまま見送り、再び将軍の方を見る。
[私の強さを確認するとは、一体どんな用件ですか?]
[いや、なに、どれくらい強くなったか見たくてのぅ。ただの我輩の好奇心だ]
将軍は笑いながらそう言った後、ただまぁと右人差し指で頬を掻きながら呟く。
[シンヤ宛の依頼を預かってはいる]
[私宛に?]
その言葉に将軍は大きく頷く。
[うむ。ハンク・ロイストからの依頼じゃ」
[ロイスト先生からですか?]
ハンク・ロイスト・・・サバットを教えてくれた先生の名前を聞いた駸邪は無表情のまま、口にする。
[うむ。どうじゃ、聞く気はあるか?]
[あります。どんな内容ですか?]
その返答に将軍は嬉しそうな笑みを表す。
[うむ。まず、依頼の目的内容は殲滅じゃ。港にあるイタリア系マフィアを潰すというものじゃ。大元の依頼人は警察。麻薬の取り締まりをしている最中であり、どうもそのマフィアがそれに関わってるようじゃが、なにせん証拠がない。なので、ロイスト君の元にその殲滅の依頼がきたのじゃ。その依頼が成功したら、警察が暴力事件として乗り込むついでに麻薬を見つける為にな。本当ならロイスト君一人でできる依頼じゃが、シンヤ。お主は将来傭兵になるのだろう?]
[はい]
その問いに即答すると、将軍は変わりない事を確認したらそのまま話を続ける。
[傭兵の仕事はまずその界隈で有名になる事が先決。そうでなければ、仕事が入ってこないからのぅ。ロイスト君もその事を気にしていてな。ここらで、界隈に名前を売り、卒業する頃には仕事が自然に入り込んでくるようにするのが一番じゃと我輩も思う。そこで、まずはこの依頼をロイスト君と一緒にやり、実績を積んだ方がいいかと思うのじゃが・・・シンヤ、この依頼、受けてみんかの?]
そのお願いに、駸邪は無表情ながらも・・・


[是非、お願いします]


言葉にやる気を載せるのであった・・・



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