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エシホ学園の日常
ただ歩く
ソ連の兵士は瞳の感情の色が真剣から困惑へと変わる。なぜなら、目の前にいる相手がただただこちらに真っ直ぐ歩いてくるからだ。全くブレずに、ゆっくりと一歩一歩と・・・。


兵士はどうするか、迷う。なぜなら、今まで戦ってきた者の中でこんな行動などしてないからだ。
だから、どう対処すれば分からない。
どう来るか不明。
どんな技を仕掛けてくるか、予想がつかない。


そんな兵士の困惑など気にせず、駸邪はだんだんと近付いていき・・・お互いの蹴りが届くか届かない距離になった所で、相手が跳んでドロップキック・・・と、見せかけての首を狙っての足技。
そこを掴み、仰向けに倒れさせて、寝技に持っていく算段であった・・・・・・が・・・・・・逆に足を掴まれ、そのまま兵士は地面に投げ落とされ・・・と、同時に溝落ち部分にある点穴を突かれ、体中に雷が走る如くに激痛が迸る。


兵士はその痛みに耐えかね、呻き声を上げるも・・・駸邪は気にしない。なぜなら、闘いでは日常茶飯事だからだ。


そのまま駸邪ソ連の兵士達の上官に向かって、無表情で呟く。
[次は?]



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